どのデータセンターも、着工前には必ずコンセプトおよびディテールデザインが先行します。これは、データセンタープロバイダまたは電力会社(主電源契約者)のいずれかによって行われることが多く、各グループにはそれぞれの目標や推進力があります。データセンターが設計基準および経営目標を満たしているか確認するためにも、相互評価を行う必要があるとGDCEは考えます。
設計品質の確保
ピアレビューを行うことによって、設計目標、冗長性および耐障害性の目標に留まらず、経営要件をも満たされているか確認することができます。設計の全体的な品質を考慮し、運用制約あるいは非効率性を説明します。設計問題を解決することは、ピアレビューを行う者の責任ではないものの、どのようなアプローチで問題を解決すべきか提案することもありません。ピアレビューは、実装前に報告書や書面によって長期的運用における非効率性を是正することが可能です。データセンター基準のニュアンスを理解することは難しく、ピアレビューを行うことによって施主が把握するこができない問題も見逃さず、高コストな修正を未然に防止することが可能です。 このレビューによって、バランスのとれたデータセンターの基礎が確認できます。発電電力は、供給と適合しているか?データセンター内の機器を冷却するにあたって必要な冷却システムが導入されているか?UPS電力と冷却容量のバランスがとれているか?ピアレビューは、このような問題点の他にも数多くの項目を網羅し、高コストな変更や運用上非効率的と考えられる要素を防止、プロジェクト全体に与えるリスクを最小限に抑えます。
経験豊富な視点
データセンター設計の基礎における様々な分野の基本的能力の次に問われるのは、経験です。グローバルデータセンターエンジニアリングは、世界各国の数百のデータセンターのプロジェクトに取り組んでまいりました。私どもは、世界最大級のデータセンターで、設計だけでなく、数々のデータセンターの設計レビューおよび認定を経験しております(その経験は、10㎡の1つのラックをはじめ、130,000㎡の20,000個のラックという規模といった、非常に幅広いものです)。私どもの幅広い経験値は、御社の次のデータセンターのピアレビューを担う要件を満たしています。是非、次の実装のお手伝いをさせていただきたく思います。